こんにちは!
ボディメンテナンス鵜沼の丸山です。
8月も終盤ですがまだまだ暑い日が続きますね。
最近は熱中症にならないように、水分補給をこまめにするのは習慣化してきていると思いますが、ここで気を付けてほしいのが最近耳にする「水中毒」です。
水中毒とは・・・
最近テレビやニュースなどでたびたび取り上げられるのが「水中毒」です。水中毒とは、水分を多量に摂取することで、尿の処理能力が低下し、「希釈性低ナトリウム血症」という 血液中のナトリウム濃度が低下し、電解質のバランスが崩れる 状態になります。血中のナトリウムが低下すると様々な症状が出るようになります。
水中毒の症状
軽度の場合・・・
- めまい
- 頭痛
- 頻尿
- 疲労感
- 浮腫
- 下痢 など
水分を大量に摂取し過ぎることで、血中ナトリウム濃度が低下し、上記のような症状が現れます。めまいなどの症状に加えて、多尿・頻尿の症状がある場合は水中毒が疑われるので注意が必要です。
重症の場合・・・
- 錯乱
- 嘔吐
- 意識障害
- 呼吸困難
- 脳浮腫によるけいれん
- 肺水腫
- うっ血性心不全など
重症の場合は、命の危険もあります。
水分の摂り過ぎの目安は?
飲み過ぎというのは、その時の環境や体格など個人差があります。
短時間(例えば1時間以内くらい)で1L近く飲むのは避けましょう。
一般的に、コップ1杯を1日7回ほどに分けて飲むのが体に負担がない量とされています。
水中毒の治療方法とは
水中毒を起こした場合には、水分の制限・塩分(塩化ナトリウム)を補充する必要があります。また、治療方法は症状の度合いによって変わります。
軽症の場合・・・
経口補水液・梅干し・塩飴などを摂取して、 少し横になり、安静にして様子をみましょう。
重症の場合・・・
輸液によるナトリウムの補充が必要です。しかし、低ナトリウム血症を急速に補正してしまうと、脳幹部の神経を損傷する恐れがあるので注意が必要です。呼吸困難になることもあるので、救急車を呼んで対応しましょう。
水中毒にならないためには
- 一度に多量の水分摂取を行うのではなく、少量ずつを何回かに分けて摂取する
- 水分摂取の合間に、うがいなどで口内を潤す
- 摂取する水分を、経口補水液にする など
水だけを摂取していると、低ナトリウム血症が起こりやすいです。ナトリウムを含んでいる経口補水液(スポーツドリンク)で水分を補給するようにすると、低ナトリウム血症を防ぐことができます。
最近「水分を摂りすぎているかも」と思う人は一度自分の水分摂取量を調べてみてはいかがでしょうか。水分をいくら摂っても飲みたくなる場合や、水分をずっと摂り続けるような症状が現れる場合は、一度医療機関に受診してみてはいかがでしょうか。